恋愛コンプレックス

***

入学式が終わった。

なんで俺たち3年が付き合わされるんだか・・・。


そして廊下をぶらぶらと歩いていると



俺の今一番興味のある子がいた。





やっぱりその子は新入生代表の男のところにはいかず、

普通に教室に向かっているようだ。



「ねぇ、ちょっと!」


「―――?はい」



大人っぽい顔立ちに

吸い込まれそうな瞳。




この子だ。




今日の朝よく見かけたのは。





一回目は子供を助けて木に落ちて。


二回目は色目使った教師を脅した?だと?


面白すぎるだろ。



「名前。

 教えてほしいな。」


満面の笑みでそう問いかけた。
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