恋愛コンプレックス
もうそこにはすでに南がいて
「あ、委員長~!」
南は私に向かってひらひら手をふっている。
"委員長"って・・・。
「ずいぶんと早いな」
そう私が言うと
「まぁね~いいだしっぺが遅れちゃダメでしょ~」
・・・意外としっかりしてるんだな。
しばらく沈黙が続いた。
「・・・華恋」
私がそうつぶやくと
「ぶっ!?」
南は吹いた。
反応しすぎだろ・・・。
「なんだよ急に・・・!」
「・・・なぁ、私が華恋みたいに可愛かったら、長谷川も私のこと好きになってくれたのかなー・・・」
「・・・!」
はっ
私なに言って・・・!
「ごめん!今の忘れてくれ・・・」
「大丈夫」
「・・・え?」