恋愛コンプレックス
「こら。」
それを私が阻止する。
「梨乃~離してー!」
「まずは野菜から食べろ!」
健康に悪いだろ!!!
「お母さんみたいなこと言わないでよ~!」
「太るぞ!」
私がそう言うと
雫は「うぐっ」と言葉に詰まったようだった。
「明日水着着るんだろ!」
「そ、それは~・・・」
雫は指をもじもじさせている。
私はボソッと
「ぽっこりおなかさらして誠也さんに捨てられても───「よぉし!野菜食べよーーー!」
言い終わる前に雫が叫んだ。
今の言葉が聞いたようだ。
「な、梨乃ちゃんなに言ったの・・・」
「委員長こえ~」
という声がちらほら聞こえてくる。
そこまでひどいことはしてないんだがな・・・。