恋愛コンプレックス



・・・・・・!?




えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?




おいおいちょっと!?




「美麗。久しぶりだな」



「うんっ!たっくんに会えて嬉しいっ!」



そ、そんな・・・




したの名前で



呼んでる・・・。



"美麗"




そう呼ぶ長谷川の声はなぜか優しくて。




いや。猫かぶってるから当たり前なんだが、でも。


なんかこう・・・雰囲気がちがうというか。










────その雰囲気にみんなも気づいたらしく。







HRが終わってみんながざわめきたつ。


「なんか二人雰囲気ちがくない?」


「なんか呼び方もアレだし~」


「抱きついてたし!」



そんな女子たちの噂話が聞こえる。






私の心は今たまらなくブルー。




女信じないんじゃなかったっけ!?



女嫌いなんじゃなかったっけ!?




私のこと毛嫌いしてませんでしたっけ!?





・・・白羽さんは特別とか?










「白羽さん、長谷川くんの幼馴染みらしいよ」






< 232 / 374 >

この作品をシェア

pagetop