恋愛コンプレックス
なんか最後の言葉が意味深なんだが。
『美麗ですし』
・・・なんか。
胸がチクチクする・・・。
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放課後
帰ろ・・・
パシッ
腕を捕まれた。
振り替えると長谷川がいた。
人があまりいないので、長谷川はたぶん素に戻っているのだろう。
無表情だ。
「な、なんだよ・・・」
ドキン
ドキン
鳴りやめ心臓・・・!
「なに帰ろうとしてんだよ。これから美麗の勉強みんだろ」
「・・・あ。そうだったな」
忘れてた。
・・・というか忘れたかった・・・。
「ったく。期末大丈夫かよ。単位落とすぞ」
「留年なんてしないわっ!」
「ふっ
いつも通りだな」
長谷川はクスクス笑っている。
「な、なに・・・」
「今日お前元気ないみたいだったしな」
長谷川は優しい笑顔を見せてくれた。
「ーっ!?/////」
元気ないのはアンタのせいだっての。
「ばーか・・・」