恋愛コンプレックス


勉強を始めて約二十分。


白羽さんは長谷川にべったり。




「ったく美麗。天瀬もいるんだから。天瀬にも聞けよな」


「えぇ~でも天瀬さん学年二位みたいだし、自分の勉強したいかな、と思って」



白羽さんはチラリとこちらをみる。




え。何?


若干けなされた感じ?






てゆうかそこの二人イチャイチャしすぎなんですけど。


また二人だけの雰囲気作っちゃってるし。



私が長谷川のこと好きなの本人忘れてない?


そこはもう少し気を使っていただきたいんだが。



その。ジェラシーというものが・・・。





てか私の存在忘れてるだろ。





じゃあもう開き直って自主勉してやろうか!



そもそも私はやりたかったわけじゃないし!

むしろ嫌だったし!






そんなもやもやな気持ちで教科書とノートを開いた。



「あれ~?天瀬さん自主勉始めちゃうの?はじめに頼まれたの天瀬さんなのに。」



はぁぁぁ!?






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