恋愛コンプレックス
でも、白羽が長谷川にひっついているのは変わらなくて。
・・・なんか段々、帰りたくなってきた。
「はぁ・・・」
一瞬うつむいてため息を着いた。
そして顔を上げると
二人がいなかった。
はぐれた・・・?
あぁもうめんどくさい。
たぶん先にいるよな・・・。
私が先に進もうとすると
「ねぇねぇ」
男三人に引き留められた。
・・・うざ。
無視しよう。
でも先には進ませてくれない。
私の目の前に立ちはだかっている状態だ。
「・・・どいてください」
ギロッとその男たちを睨む。
「お~。美人の人にらみは迫力あるねぇ」
そのうちの一人がおちょくるように言った。
「ね~俺らについてきなよ。」
手首を捕まれる。
それも結構強く。
「いたっ・・・」
思わず顔が歪む。