恋愛コンプレックス
──翌日
長谷川たちと水族館に行った次の日。
いつものように下駄箱でそと靴から上靴に履き替える。
そしてまたいつものように教室へ向かうため、階段を上ろうとすると、
「天瀬」
そう言われて手首を掴まれた。
「長谷川・・・?」
振り替えるとそこには無表情の長谷川がいて。
「ちょっと来い。」
こうして連れていかれたのは、裏庭だった。
はじめに口を開いたのは長谷川。
「・・・昨日、なんで先帰ったわけ?」
それはびっくりするほど低い声で。
思わずビクッと反応してしまった。