恋愛コンプレックス
「新島も、そんなこと思うんだ」
ぎゅっと、南くんの力が強くなるのがわかる。
「・・・いいにおいがする」
「ーっ!?/////」
南くんの吐息が耳にかかってくすぐったい。
「み、南く・・・「あのね」
南くんは小さく呟いた。
「俺・・・拓那が留学するの・・・すげえショックなんだ」
南くんの声色からして、かなり落ち込んでいるようにみえる。
「昔から・・・拓那は大事なこと教えてくれなくて、俺が知ってる拓那のことは、無理矢理聞き出したようなもんだし」
「南、くん・・・」