恋愛コンプレックス
「ちょっと、うるさいんだけど」
低く冷たい声。
声のした方向をみると、長谷川のとりまきが。
・・・あいつら。
「ごちゃごちゃ言ってないでさっさと行きなさいよね」
「・・・・え?」
驚きの発言だった。
「そのかわり、絶対長谷川くん連れ戻してきなさいよ!」
──!
やばい。泣きそうだ。
「行ってきなよ。長谷川と幸せにならなかったら、俺かなりカッコ悪いよ?」
振り向くと、そこには町田が。
「町、田・・・」