恋愛コンプレックス

そうして委員長と副委員長は決まって、放課後には、この二人が掃除をすることになった。

・・・地味。





「ごめん。家から電話あって・・・

おじいちゃんが倒れたって…!」


滝川さんはなんだかとても慌てているようだ。

倒れたって…大変ではないか。


「あぁ。帰った方がいいな。

私が全部やるから、滝川さんはいいよ。」


「ごめんねっ!」


と言って走って帰っていった。



私は、一回も笑わなかった。

一回も、笑えなかった。


笑顔で

"大丈夫だよ"

って言いたかった。




私は


だめだめだな。



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