恋愛コンプレックス




あ…はは…


なんだ、そんなに、


私南くんに嫌われてたんだ…。



「~っ!」



「新島!」


いてもたってもいられなくなって、私は走り出した。



呼び止める南くんの声が聞こえたけれど立ち止まらなかった。


…だって、泣いてるところなんか見られたくないよ。






少し走り続けたところで、私は足を止めた。



「はぁ…はぁ…」



普段運動なんてしないから…すっごい息が切れちゃった。



汗もどんどん垂れてくる。




ツー…



「あ、れ…おかしいな…これも汗、かな…。」



違う、わかってるくせに。




「私、なにか嫌われるようなことしちゃったかなぁ…」



わからないよ。


考えれば考えるほどあふれる涙が止まらない。





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