恋愛コンプレックス

「はぁ?」

我ながらすごい女とは思えない声がでたな。と思った。



「なんなんだよ。さっきからコソコソ話して。

 声かけてきたと思ったら入学式さぼっちゃえば?

 マジでふざけんな。黙れ。」

さっきからの怒りが次から次へとこぼれてくる。


こんなのはまだ序の口だが。


「なっなんなんだよ!

 ふざけんななんて!さぁ!」

「そーだ!こっちのセリフだろ!」

・・・おい。

さっきは声かけられなかったくせに、

よってたかって負け犬の遠吠えかよ。


「チッ。男らしくねーなぁ。ていうか黙れって言ったんだけど?」

おいおいおい。ほんとに女か私は。

「なっ!生意気なんだよ!」


「黙れって私に何回言わせんだよ。

 お前らのその低レベルの脳じゃ黙ることすらできないのか?おい。」

「んなっ・・・」

「じゃ。入学式あるんで。」



男たちが言い返せなくなったところで私は男の前から去った。


あー。すっきりした。



もう一回いう。


ほんとに女か私は?



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