恋愛コンプレックス
なんだこのテンション。
あーあれか。
翔に似てるのか。
「ちなみに俺は、
南 直樹(みなみ なおき)ね!」
南は顔の横にブイサインをつくりながら、満面の笑みで自己紹介をした。
「じゃあ~拓那に委員長を推薦をされたとき、どう思いましたか?」
南は手をマイク風にして私の口の近くに置いた。
「殺意がわいた。」
「ブッ」
南は吹いた。
・・・オイ。
「はっ。殺せるなら殺してみろっつーの」
「王子様がだいなしだな。」
「・・・あ"?」
不機嫌MAX 。
どうやらこいつは
"王子様"という言葉が嫌いらしい。
めちゃくちゃ睨まれた。
ので、にらみ返した。