恋愛コンプレックス

まぁ、こんな性格で。

中学は誰からも話しかけられなかったし。


高校でも一人なんだろうなぁ。



「うわあああああああんっ」


うわっ。

なんだ。朝から子供の泣き声がうるさいな。



その子供に駆け寄って


「どうしたんだ?」


と問いかけてみる。


するとその子が、ある一点を指差した。



それは木で、風船が絡まっていた。





なんだよ。なんだこの漫画や小説みたいな展開は。



「よし!ちょっと待ってろ。お姉さんが今とってやる!。」

体育系は苦手ではないぞ。


「ほんとに!?」


子供が目を輝かせてこっちをみつめてくる。


なんか子供はかわいいなぁ。

なんかうらやましい。こういう無邪気な笑顔が見せられるのは。


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