恋愛コンプレックス
「よしっ!」
腕まくりをして木に登り始める。
スカートの下にスパッツをはいているから、まぁ、女子的には大丈夫だろう。
「よいしょっと・・・」
「お姉ちゃんがんばってー!!!」
おっなんだ。かわいいなぁ。やっぱり
こっちまで笑顔になってしまう。
「おう!まかせろ!」
久しぶりに笑った気がする。
しばらくすると。
「とれたぞー!」
「ほんとに!?」
そこまで高い木ではなかったので
木の枝に座って、身を低くして風船を渡す。
「ありがとー!」
子供は去って行った。
「よし・・・おりるか。」
バキッ
「・・・・・え?」