恋愛コンプレックス
「楽しそうなのはいいが、話し合いも進めてくれよー?」
はっ
そうだったな・・・
「じゃあくじ引きしますねー!」
雫がクラスのみんなに大声で呼び掛けた。
"じゃあ"って・・・
まぁ、雫らしいな。
「あ、でもくじ作ってないね!」
「入学式の時のがあるだろ」
「あぁ!」
雫は手をポンと叩いて「思い出したわ~」と呟いた。
「じゃあ班分けたのむわ~
私十分仕切ったしね!」
「それが狙いかよ・・・」
「へへへ」
雫はそう言って自分の席へ帰っていった