私と後輩くん。

 「よいしょっと・・・・・・。ん。二年の笠松祐介です。主に裏方やってるので困ったことは聞いてください」

 丁寧にお辞儀をする祐介に向かいに座る一年生は軽く会釈を返している。

 「俺、三上颯太! よろしく・・・・・・ってことで他にゆーことないから柚葉にバトンタッチっ」

 わしゃわしゃと頭を撫でられ不安と緊張につぶされかけながら立ち上がる。

 「え、えっと・・・・・・月見里柚葉です。一応脚本も担当しながら裏方で仕事をしています。よろしくお願いします・・・・・・」
 
 良かった・・・・・・ちゃんと言えた。

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