私と後輩くん。

 「じゃあ、後は日程を軽く話して解散にしようか」

 元晴先輩が資料を手に立ち上がると、悟が音を立てて立ち上がり、

 「すみません、俺帰りますんで。さよなら」

 そう言いカバンを肩に掛ける。

 一瞬空気がよどんだ。が、しかし先輩は冷静だった。

 「了解。じゃあ後日プリントを配布したときに目を通してくれると嬉しいよ。さようなら」

 こういう時先輩は凄いと思う。

 雰囲気をを壊すことなく話を進めていく。

 「えっと、まず、今年は合宿を3回ほど予定してる。まず5月、それから夏休みと冬休みに。場所はまだ未定だけど、来月の合宿は学校かな」

 
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