私と後輩くん。

 「ちょっ、祐介っ」

 「癖っ毛可愛い」

 指に髪を巻きくるくると巻いている祐介。

 「本当ねこみたいだよね、ゆずたん」

 と、私の髪を手櫛でととのえ一つに結いはじめる祐介。

 「これでよしっと。早く帰ろー。俺本屋寄りたい」

 「あー! 俺も俺も!」

 祐介の後ろから颯太が必死に手を上げている。

 
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