私と後輩くん。

 「えー、本屋? 私柚希と買い出し行くんだけど」

 ぐいぐいと颯太に引っ張られる。

 「待ってください」

 そこに割って入ってきたのはあの後輩くん。

 「先輩は今夜俺と朝まで付き合うって約束してるんで」

 ぐいっと背中に腕を回され抱き寄せられる。

 「え、そんな約束してな」

 「ね、先輩? まぁ、先輩に拒否権はありませんけど」

 にこにこと笑う後輩くん。

 「へー。ついにゆずはもガキ卒業か!」

 怪しげな微笑みを浮かべる颯太と、ふーんと鼻を鳴らす祐介。

 
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