私と後輩くん。
やばい、完璧勘違いされてる。
「あーっ! 柚希柚希柚希ーっ!」
ドタドタと音を立てて走ってきた颯太。柚希の耳元で何かを話ている。
嫌な予感しかしない。
「先輩、柚希って誰ですか?」
「え、あー・・・・・・柚希は双子の兄だよ?」
颯太と柚希はそわそわとこちらをちらちら見てくる。
「先輩、行きましょ。俺自転車向こうなんで」
そわそわとした二人を不思議そうに見つめ私の手を引き歩き出す。
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