私と後輩くん。
「ねぇ、君」
ふいに掛けられた声に跳ねる心臓。
「あ・・・・・・先輩、ですね。えっと・・・・・・保健室ってどこですかね?」
彼は今にも倒れてしまいそうなほど真っ青な顔で私は慌てた。
「ほ、保健室はこっち」
彼の手を取り、なるべくペースを合わせて歩く。
「大丈夫・・・・・・?」
「はい、大丈夫です・・・・・・。もし倒れたら襲ってもいいですよ」
「え?」
私は驚きのあまり大声を出してしまい、ここが職員室前であることに気づき口を押さえた。