私と後輩くん。
「冗談ですよ、先輩・・・・・・」
青い顔して笑う彼。
「・・・・・・あっそ。はい、ここが保健室」
高鳴った自分が恥ずかしく、なるべく素っ気なく保健室のドアを開けた。
「・・・・・・あれ?」
先生がいない。
「あれー、先生は」
後から入ってきた彼はふらふらとその場にしゃがみ込んだ。
「え、ちょっと大丈夫?」
「んー・・・・・・だめかも・・・・・・」
どうしてこんな時に先生は居ないんだ、なんて思いながらも良く保健室を利用している私にとったら先生がいないことは珍しくない。