私と後輩くん。

 「行かないで、先輩」

 「え、でも・・・・・・」

 「大丈夫・・・・・・。ただの貧血だから」

 呼吸が苦しいのか息使いが浅い。
 私自身も貧血持ちでいるから分かるけれど、見るからに苦しそうだ。

 「先輩・・・・・・お願い」

 「うん・・・・・・分かった。ここにいるよ?」

 そう答えると後輩くんはすぐに眠りに着いてしまった。

 私はベットの横の机の椅子を引き、ついうとうとと眠りに落ちていった。
< 7 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop