私と後輩くん。

    *

 「・・・・・・ーっ! 先輩っ!」

 声が聞こえる・・・・・・。

 「せーんぱい!」

 その声に目を覚ますとはっとした。

 「寝過ぎです、先輩。早く起きないと襲っちゃいますよ?」

 「えっ」

 ぐっと、顔を近付けてくる後輩に心臓がうるさく脈打つ。

 「ま、冗談ですけど」

 その言葉にほっとしている自分と切ない自分がいて返す言葉が見つからない。

 「・・・・・・あ!」

 やばい、部活!

 「先輩、どーしたんですか?」

 
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