あたしだけの温もり
 当然あたしの声に返事は来ないが、心の中で言ってくれてる気がするから・・・。

「今日も侑珠希を、一日面倒見ますから、安心してくださいね」

 千織も空に向かって語りかける。

「面倒見られてないもん」

「あら、侑珠希は一生私に面倒見られるのですから!」

 ニコッと笑を向け、また空を眺める千織。

 あたしも続いて再び空を見た。

「本当に綺麗な空ですね・・・」

「うん・・・ほんと・・・」

___キーンコーン・・・

 授業開始の鐘が鳴った。

 あたしたちは急いで屋上を出た。

 ママ・・・パパ・・・あたし、今日も頑張るからね・・・!
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