アウトサイダー
「紗知、俺がいる。俺が、お前を守る」
「――うん」
きっと、涙の訳もすべて分かっている彼の言葉で、私の心は徐々に開放されていった。
「紗知……」
溜息と混ざり合った、彼の優しい音色。
「あぁっ……」
彼が激しく突き上げる度に、自然に出てしまう声。
それらが混ざり合って、絡み合って……私たちは心もゆっくり重なりあっていくのだと思う。
とてもゆっくり、そして丁寧に私を抱いた彼は、ベッドの上で私を抱き締め続けた。
まるですべてのものから遮断されたような世界で、私はこの先の彼との未来を感じた。
彼となら、きっと……太陽を忘れられる――。