アウトサイダー
捻じ曲げた思い
インテリアコーディネーターになるのは、思ったより大変だった。
ただ、コーディネートができればいいわけではない。
壁の材質も、照明の種類も、家の構造も……すべてを熟知しなれば、それをすることはできない。
店舗を手掛けたいという仲間も多かったけれど、私はとにかく一般的な家を手掛けたいと思っていた。
それはきっと……。
何度描いてもダメ出しされる展開図。
CADの扱いがようやくわかってきたけれど、その操作は難しく細かいミスを繰り返す。
それは他の生徒も同じだったけれど、私は完璧を目指した。
もしかしたら、そこまでする必要はなかったのかもしれない。
けれど、どうしても手を抜くことができなかった。