アウトサイダー
それから何度も何度も永沢さんと話し合い、建築される予定の場所にも赴き、小4と幼稚園に通う子供さんにも会って一緒に遊んでみたり……私なりにいろんなことを考えて行動した。
「面白いな、お前。
子供と一緒に遊んだ奴なんて、紗知が初めてだよ」
そう永沢さんに笑われたけれど、彼らの部屋なのだからどんな子なのか知りたかったんだ。
家に帰ってもなにかを思いつくととっさに絵にする私に、彬さんはクスッと笑いつつ、「楽しそうだな」と見守ってくれた。
家を――たったひと部屋だけど――作っていくって、こんなに素敵な作業なんだ。
永沢さんの言葉のおかげで、幸せそうな子供たちを見ても嫉妬するようなことはなかった。
私の人生は、私の人生。
良いことだって、いっぱいあったんだ。
太陽にだって、出会えたから……。