アウトサイダー
再会
本格的に仕事を始めると、やっぱり太陽を思い出さずにはいられなかった。
彼は建築士になれたんだろうか。
もしかしたら、永沢さんみたいに今頃……。
私がこの道に進んだこと、彼は驚くだろうか。
彬さんと暮らし始めて半年が過ぎたころ、私の誕生日が迫ってきた。
彼と一緒に誕生日を過ごすのは、もう3度目。
一度目はまだ彼氏ではなかったけれど。
だけど、残念なことに彼は1週間も出張だった。
しかも、海外へ。
行く前にお祝いをなんて言ったけれど、用意でバタバタしたり留守にする間の仕事の調整に追われていたから、帰ってきてからにしようと。