アウトサイダー

デパートに入って、キラキラ光るアクセサリーに目をやる。

なにがいいのかとずっと考えていたけれど、実際のところ欲しいものなんてなにもなかった。

私は今の生活に十分満足していたし、誰かから物をもらうということに、あまり慣れてはいなかったのだ。


だけど……きっと誕生日というのはそういうものだということも知っていて、きっとプレゼントをおねだりする方がいいのだということも、知っていた。

雑誌の受け売りで、アクセサリーのようなものがいいのかもしれないことも。



ブランドなんて少しもわからない。

最初に覗いたお店でその値段に驚き、店の奥に行くと益々高くなる値段に、言葉が出なくなった。




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