アウトサイダー
その夜は、激しく抱き合った。
彬さんも私を激しく求めた。
初めて結ばれたときのような情熱が、ふたりの間に存在するのを感じる。
「紗知……」
彼の薄い唇から私の名が繰り出される度、胸の奥の方が痺れてしまう。
「もっと……もっと……あっ……」
こんなに彼を求めるのは、私の奥底にある彼への――太陽への――想いを消したいからなのかもしれない。
お願い、あなたでいっぱいにして。
他の誰も入ってこられないように、私の隙間をすべて埋めて。
彬さんの手が、私の一番感じる部分を的確にとらえて弄ぶ。
髪を振り乱して悶える私を、益々激しく煽るように。