アウトサイダー
発覚
それから私は、理想の子供部屋作りに没頭した。
時には永沢さんを悩ませて図面を変更してもらい、ただのインテリアコーディネーターの願いを彼は快く引き受けてくれた。
やっぱり、そこに住むはずの子供たちと一緒に遊び、一緒に夢を語って――。
そうしてできたイメージスケッチは、永沢さんも納得のものだった。
「先方もすごく喜んでる。
子供部屋のクオリティが一番高いって。
紗知にやられたな」
そんなことはない。
永沢さんの手掛けた他の部屋は、相変わらず洗練されて、シンプルなのに温かみもあって……誰もが憧れるような部屋になりそうだもの。
そうして、私が携わった初めての家が、現実のものとなる。