アウトサイダー

そんな慌ただしい日常が、私の中の太陽の存在を薄めさせる。

といはいえ、私の中にしみ込んだ彼の温もりは、すっかり消え去るということは決してないのかもしれない。



永沢さんは私の仕事を評価してくれて、もう一段上の雑用を私に任せてくれるようになった。


それは、建築に関わる雑用。
今までのただの経費精算や、チケットの手配とは違う。


壁材のサンプルを取り寄せたり、永沢さんのスケジュールを調整して、私も秘書的な役割で同行させてもらったり。


そんな仕事が増えてくると、楽しくて仕方なかった。

目の前で見ているだけ。
ただそれだけでも、ものすごい勉強になる。


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