アウトサイダー
残酷な年月
次の日は、雑用に追われた。
昨日の晩は彬さんはとても遅くて、なんとなくホッとして眠りについた。
家に帰った後も太陽のことで頭がいっぱいだった私は、動揺を隠しきれる自信がなかったから。
最近忙しくて、すれ違い気味の私たち。
それでも彼はいつも優しく、朝食は無理してでも私ととってくれていた。
オフィスに着くと、早速仕事に取り掛かる。
今まで通りの事務の仕事も、もちろん減るわけではなかったから、一日空けるとかなりたまる。
だけど、建築の仕事の勉強をさせてもらえるのなら、そんなこと少しも気にならなかった。
一心不乱に仕事をこなしていくと、あっという間に時間が過ぎた。