アウトサイダー
「だったら紗知。お前はもう彼に未練はないんだな」
私はその言葉に凍りついた。
だけど、次の瞬間私は頷いていた。
そうすることが、私にできる彬さんへの罪滅ぼしだと信じて。
「それなら、仕事は辞めてくれ。
仕事とはいえ、彼に会うことを許すわけにはいかない」
私には、太陽を胸の奥底にしまっておくことしか選べなかった。
彬さんを裏切ったりなんて、私にはどうしてもできない。
その日は、彼に犯された。
まさに犯されたという言葉が正しいのだと思う。
痣ができるほど手首をギュっと握られて、ベッドに押し付けられて……。
彼はいつもみたいに優しくなくて、噛みつくようなキスを落として、すぐにひとつになる。