アウトサイダー

そうなるのは、ごく自然だったのかもしれない。

もうその頃になると、私は太陽に太陽は私に、弱いところもすべて話すことができたし、母よりずっと長い時間を一緒に過ごす彼のことが大好きだった。


私はやっと12歳になったばかりだったけれど、太陽はもう15だ。
初めてのキスが、太陽で良かったと心からそう思った。



彼と同じ中学に入ると、今までの事が嘘だったかのような楽しい生活が待っていた。


3年になった太陽はお昼になると私を迎えに来て、ふたりでお弁当を広げた。

勿論、同じメニュー。
私が作るようになったそれを、パクパク美味しそうに食べてくれる。


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