アウトサイダー
母たちも、私たちの付き合いがただのじゃれあいから恋愛に代わったことをきっと知っていたけれど、そっとしておいてくれた。
だけど……相変わらず友達はできなかった。
苛められることはなかったけれど、話しかけてくる子もいなかった。
みんな、私たちがアウトサイダーだと知っていた。
同じ種類の人間ではなかったのだ。
どうしてだろう。
私たちは被害者なんだ。
それなのに、こんな仕打ちを受けるのはおかしい。
けれど……そんな正論を唱えたところで、無駄なのは明らかだった。