アウトサイダー
第7章
衝撃の事実
太陽の退院の日は、晴天だった。
まだ骨折した手は包帯で巻かれたままだったけれど、腫れていた顔はすっかり元通りになっている。
彬さんはコウさんが責任を持って見届けるということで、釈放されて真面目に働いていると聞いていた。
私たちの幸せが、始まる。
太陽のいない間に、せっせと描いたイメージはもう数え切れないほどになっていて、永沢さんにもお褒めの言葉をもらうほどだった。
もともとほとんどできていた図面を少し手直しして、いよいよ本当に家が建つのだ。
私たちの、あの理想の家が。
永沢さんや斉藤さんが手がけている大きい施設や家も、かなり煮詰まってきて、一部はもう建ち始めていた。