アウトサイダー
私がリビングに置いた可愛らしいベビーベッドにすぐに泣きやんだ光を寝かせると、太陽は私の腰をグイッと引いて、光に顔を向けた。
「光、ちょっとこっち向くなよ?」
「えっ……」
「紗知、お疲れ様。
光を産んでくれて……ありがとう」
そう言いながら、私の頬を優しく包んで、そっとキスを落とす。
「光、ママはパパのものだからな。
いくら可愛い娘でも、それだけはどーしても譲れないから」
その後、光にそう囁く太陽に笑みがこぼれる。