アウトサイダー

今日は……太陽の提案で一日父と母に光を預けてデートする予定だった。

育児には休みがない。
しかも、もうそろそろ職場復帰も近づいている。

だからせめて1日くらいと、太陽が時間をくれたのだ。


「太陽、ごめん、おっぱい絞ってくる」

「おぉ、手伝おうか?」

「バカ……」


光は離乳食が進んでいるとはいえ、まだおっぱい星人なのだ。


「ワーン」

「頑張れ、パパ」

「マジかよ」


ついに手で雑炊をかき混ぜ始めた光と太陽を置き去りにして、私は別の部屋に移った。



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