アウトサイダー
「紗知、本気なんだな?」
私を見下ろしながらそう言う彼の顔は、いつになく真剣で。
「うん。初めては太陽にあげたい。
ううん、そうじゃない。太陽が欲しい」
欲しい、欲しい。全部欲しい。
私を守り包み込むあなたの強さも、そしてあなたから滲み出す優しさのひとかけらも、逃すことなく、すべて。
「紗知、好きだよ」
その言葉を合図に、彼が私の服に手をかける。
緊張で固まった体を、優しく撫でる手。
「あっ……」
彼が触れる度に思わず出てしまう声も、恥ずかしくて仕方がない。
けれど、彼が私に優しい顔を向けてくれるから、安心する。