アウトサイダー

やがて彼が私の体に舌を這わせ始めた時、あまりの恥ずかしさに思わず彼を払いのけようとした。

だけど……彼はまるで気がつかなかったかのように、それを続けた。


同じ年の女の子は、もう幾人かが経験を済ませていた。
だから、そんな話を小耳にはさんだこともある。

だけど、実際どうしていいのかさっぱり分からなくて、ただ、太陽にしがみ付く。


太陽だって同じなのかもしれない。
まだ誰とも経験がないといった彼の言葉に、きっと嘘はないから。


それでも、誰にも教えられてなんてないのに、私たちは一つになりたいと願う。


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