アウトサイダー
お願い。
このままずっとこうしていて。
私を離さないで……。
だけど、そんなことを言えるはずもなくて。
「ん……っ」
「痛いか?」
「うん。でも……」
私が顔をゆがめると、一瞬ためらった彼が私の体を離そうとするから、それを止めた。
今日しかないの。
お願い……。
どうしても、最初に抱かれるのは太陽がいい。
他の誰かなんて、考えられないの。
「太陽、お願い」
やがて、私の懇願を聞き入れてくれた彼と、ついに一つになることができた。
溢れる涙をこらえようとしても、勝手に流れて行ってしまう。
それを見た彼が、少し困った顔をして離れようとするのを、やっぱり制止する。