アウトサイダー
「大丈夫。太陽……大好きだよ」
「紗知……」
痛い、からじゃない。
この涙は――。
大好き、だよ……。
それから随分長い間、彼と私は一つになっていた。
彼はただピッタリと寄り添って、私の体を愛おしそうに撫でた。
目を閉じて、彼の手から伝わってくる温もりを感じる。
「ずっと、一緒にいような」
彼のそんな言葉に、やっぱり涙が溢れてしまう。
こんなに優しい彼を、私は裏切るんだ。
あなたの事は絶対に忘れない。
この先、誰と出会っても、あなたの事は……。
痛かったのは、確かだ。
だけど、それ以上に彼と結ばれた喜びが私を覆い尽くす。