アウトサイダー
やがて彼がゆっくり動き始めて、鈍い痛みに震える。
けれど、それでも喜びに包まれて幸せな気持ちになる。
「太陽、太陽……」
私の手をシーツに縫いとめた彼は、悶える私にもう一度キスを落とす。
そのまま唇を首筋に這わせて、鎖骨の辺りの一カ所を吸い上げた。
「あっ……」
「俺のもの。紗知は一生、俺の……」
一生、という言葉がズシンと胸に響く。
もうこれが最後なのに、そんなことを言われたら……。
溢れてしまう涙を隠すために、彼の首に手をまわしてしがみつく。
「太陽、大好き」
何度でも伝えたい。
あなたのことが世界で一番好きなんだって。