アウトサイダー
「太陽……」
彼は、もうここからいなくなってしまったんだ。
私はへなへなと、そこに座り込んでしまった。
どうしてもっと早く来なかったんだろう。
バイト代が溜まったらすぐ、ためらうことなく来ていたら……。
激しい後悔が私を襲う。
彼は私の行先を知らない。
もちろん、連絡先だって。
そして、私も――。
私たちは完全に、その絆を失ってしまったんだ。
もう二度と、彼に会うことができない。
私は、絶望のどん底へと転がり落ちて行った。