【短】《海奏番外編》 ~Another・Harmony~
ハハハと苦笑いしていると、虎がいきなり何かを思い出した様な表情に。


「タッケー、ちょっと待ってろ!」


「えっ?虎?」


「急にどうしたんだお前」


不思議がるオレと卓磨を無視して、自分の席に行って、またオレ達が溜まっていたオレの机に戻って来た。


「タッケー宿題見てくれてありがとな!お礼にコレやるよ!」


スッと手に持っていた長方形の紙切れを差し出された。


イヤ…ただの紙切れじゃねぇ……何だ?


「ああ?コレ映画のチケットじゃん」


よくよく見てみると、それは卓磨の言う通り、恋愛映画のチケットだった。
< 15 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop