【短】《海奏番外編》 ~Another・Harmony~
食べたいものが決まったらしい茶竹君が、メニュー表を戻しながら聞いてきた。


「え、えと、あの………」


ど、どうしよう!私が決めなきゃ茶竹君も注文出来ない!!早く決めないと!!


そう思ってるのに焦るばかりで、何が食べたいのか決められない私。


「えと……」


完全に困りましたオーラを放っていると、テーブルをトントンと指で叩く音がした。


メニュー表から顔を上げると、ニッコリ微笑んでいる茶竹君と目が合う。


「ゆっくりでいいから、自分が食べたいもの選びな?」


ドキン……


ヒ…ヒャアアアアアアッ!!
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